チャーリー・パーカーは人間らしくない。感動はしないけど、すごいやつ。まずはconfirmationから聴いて
貴重な動いている映像です。
チャーリー・パーカーとは
1920.8.29 - 1955.3.12 35歳没
アメリカのジャズ・アルト・サックス奏者。ジャズ史上最大の革新者。「ビ・パップ」というジャズジャンルの創始者の一人。真に天才の名に値するジャズマンであり、即興演奏の極限をきわめる天衣無縫なプレーを見せた。又「私生活でも酒、麻薬、女性問題をめぐって壮烈な生き方を見せた。
一般的にジャズって5人くらいの編成で、アドリブをバンバン演奏するイメージが強いのではないのでしょうか。
そのアドリブのイメージを植え付けたのが、このチャーリー・パーカーです。
それまではジャズといえば、ビックバンドが全盛期でした。
Sing, sing, sing, Benny Goodman
ビックバンドミュージックは、ダンス・ミュージックです。
そんな中で、1933年にルーズベルト大統領のニューディール政策がはまり、景気が回復。アメリカ経済は世界恐慌前のような安定さを取り戻します。
その中で、浸透していった音楽がのこのビックバンドです。
まさに、スーパー・ダンスブーム。
この時代のことを『スイング・エラ』といいます。(1933年〜1939年くらいまで。)
チャーリー・パーカーももれなく、ビックバンドでサックスを演奏していました。
そして、時代は太平洋戦争に突入します。
踊ってなどいられなくなり、ダンスバンドの需要は激減します。
ジャズメンにとって苦難の時代です。
しかし、水面下での深夜のジャム・セッションから『ビバップ』が生まれます。
SWING TO BOP (1941) by Charlie Christian
『ミントンズ・プレイハウス』(ジャズ・バー)などで行われていたジャムセッションは、いかにオリジナル・メロディに影響されない自分ならではのメロディを、いかにコードに外れずに即興的に演奏するか。
というライバルとの勝負である。この熾烈な競争から、「革新的なアドリブ法」が誕生し、アドリブを第一とジャズが生まれました。それがビバップです。
長くなりましたが、その代表的なプレーヤーが
チャーリー・パーカーです。
チャーリー・パーカーのどこがすごいのか。
- とにかく速い。(指がとんでいってしまうのではないかと思う)
- 麻薬常習者だからイカれた状態での録音もあり、鬼気迫る感じがある。
- 麻薬常習者なのにまるでロボットが演奏しているかのように正確
- 若くして亡くなっている(34歳)のに録音はたくさんある。
- ジャズの帝王マイルス・デイビスがチャーリー・パーカーを慕いニューヨークに来た。
- チャーリー・パーカーのフレーズを今でも多くのミュージシャンが真似している。
って感じです。
オススメはコンファメーション。ぜひ聴いてみてください。
おすすめのアルバムはこれ。聴きやすい曲がたくさん入ってます。